【作家】谷崎 潤一郎 Tanizaki Junichiro
1886年 - 1965年
東京・日本橋に生れる。東京大学国文科中退。在学中より創作を始め、同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊。同誌に発表した「刺青」などの作品が高く評価され作家に。その耽美的な作品で、自然主義が隆盛を極めていた当時の文壇に大きな衝撃を与えた。 当初は西欧的なスタイルを好んだが、次第に純日本的なものへの指向を強め、伝統的な日本語による美しい文体を確立するに至る。
漢語や雅語、俗語や方言を駆使した端麗な文章と、作品ごとにがらりと変わる巧緻な語り口が特徴である。1949(昭和24)年文化勲章受章。1965年(昭和40年)7月30日腎不全から心不全を併発し、79歳で死去。 主な作品に『痴人の愛』『春琴抄』『卍』『細雪』『陰翳礼賛』など。
【旗手】 横尾 有紀 Yokoo Yuki
イベントのグッズ企画製作から始まり、音楽業界、イベントスペース運営など渡り歩いた生まれながらのプロモーター。ジャンル問わずイベントとお酒のあるところに出没。 饗宴ロウドクシャの非日常の世界を五感で感じ取ってもらう、その共通の体感をもって人と人・場所と場所を繋ぐべく突き進む。 世界は地続きで空は一つしかない、彼女はそれを知らせる安心の旗である。
【俳優】奈佐 健臣 Nasa Kenji
大沢事務所所属・状況劇場出身
舞台・映画・大河ドラマ出演の他、千本を越えるCMナレーションも手がけ、高い評価を得ている。 現在、 格闘技、釣り、スポーツ、バラエティと多岐にわたる番組のナレーションをそれぞれ担当。 60ステージを越える一人芝居を経験する中で、「男っぽく且つ奇麗な芝居」を追求。近年は、流山児事務所『由比正雪(作:唐十郎)』@本多劇場で「半面男=半面美人」役、新宿梁山泊『ベンガルの虎(作:唐十 郎)』@井の頭公園木もれ日原っぱで水島役など、色気高く謎めいた役柄に定評がある。 演出家 北川原梓と共に快飛行家スミスを主宰。朗読者 in KAWAGUCHI全ての公演において、その語り手をつとめる。 朗読=読むというスタイルを離れ、小説丸ごとを体に落としこむ。彼は文字を追うのでなく、作家の影のみを追っていく朗読者である。http://roudokusha.blogspot.jp/p/blog-page_19.html
【刺青師】 参代目彫よし Sandaime-Horiyoshi
1946(昭和21年)静岡県島田市に生まれる。 中学卒業後、造船所の溶接工として働きながら、刺青師になる決心を固める。21歳の時、横浜「彫よし」によって背に天女と龍の刺青を彫る。 1971年、「彫よし」の部屋住み弟子となり、79年に「三代目彫よし」を襲名。85年、ローマで開催された「タトゥーコンベンション」に招待され、以後欧米での活動を積極的に行う。現在、欧米、亜細亜の刺青愛好家と交流し、情報収集や研究資料蒐集を生涯とする。 2012年、ロンドンのサマセット・ハウスにて個展を開催。 中国古典「大学」の中にある「---苟日新、日日新、叉日新---」という文を、<苟(まこと)に日に新たなり、日々に新たに、叉日に新たなり>と読み自己啓発に努める。自己を鍛える為に自覚的教えである我、座右の銘「守」「破」「離」と共に、この言葉を常に再確認し、刺青に対する知識、技術はもとより、人格向上の修行を積み重ねていきたいと考えている。 http://www.ne.jp/asahi/tattoo/horiyoshi3/top.html
【演出家・美術家:時空間】 北川原 梓 Kitagawara Azusa
美術・建築を学んだ後、演出家・作家へ転進。作家活動1年目で雑誌『せりふの時代』に小コラムを寄稿。現在までに「泥水の杯」「青翅に眠る」「夜合樹」シリーズなど十一作の戯曲を発表し、独特な語感で紡がれる言葉の繊細な色気に定評を得る。 2010年以降は空間設計、グラフィックデザインを中心に活躍しながら、『朗読者』企画の立ち上げに注力。近年は演劇だけでなく、アートからセレモニーまで多様なイベントの総合演出を手がけている。また、グラフィックアーティスト・木立十の顔も。俳優 奈佐健臣と共に快飛行家スミスを主宰。『朗読者』全ての公演において、その演出・美術をつとめる。 言葉と身体と音を目の前にして、時間と空間を編んでいく。彼女は無音の朗読者であり、時空編集者である。 http://roudokusha.blogspot.jp/p/blog-page_26.html
【案内人】 水谷 冬妃 Mizutani Fuyuki
響宴ロウドクシャの世界をガイドする案内人。 第1回『五感のアステカ』では、フリオ・コルタサルの世界とアステカ文明についてのレクチャー「アステカを知る」を担当。 第2回目となる今回『刺青の枢』では、現役にして伝説の刺青師・参代目 彫よし氏を語り手に迎え、聞き手として、参加者と共に“刺青文化・江戸風俗”を紐解いてく。(「文化の枢」) 独特の嗅覚と抑えきれない好奇心をコンパスに森を進む。彼女に迷子という概念は不要である。
【テイスティング専門家:食】 永木三月 Nagaki Mitsuki
「食べ比べ」をテーマに、2012年より執筆活動やイベントの開催を行う。食べ比べによって浮き彫りになる「味の世界の多様さ」を紹介すべく活動している。 2014年より、国内最大規模の日本酒専門メディア『SAKETIMES』にてライター活動を開始、日本酒とコーヒーのマリアージュや、超音波を当てた日本酒のテイスティングなど、独特の切り口で記事を執筆。 都内各所で食べ比べをテーマにした会「テイスティング専門家の味覚鑑賞会」は開催30回以上を数え、ワインからコンビニのおでんまで、幅の広いラインナップで人気を博している。 http://mitsukinagaki-gourmet-tasting.blogspot.jp/