The Beatles『ホワイトアルバム』がつないだ“空白”
in KAWAGUCHI vol.13
吉田篤弘「針がとぶ」(中公文庫『針がとぶ』所収)
吉田篤弘「針がとぶ」(中公文庫『針がとぶ』所収)
※旧田中家住宅「国登録有形文化財」登録一〇 周年記念事業VOL.3
レコード盤に傷がついて音飛びすることを、“針がとぶ”と言います。
傷によってレコードの溝がつぶれると、針が通らない箇所の音が聞こえなくなるのです。つまり傷の分だけ音の“空白”ができる―
今回の朗読者 in KAWAGUCHIは、そんな「聞こえない音に耳を澄ます」お話です。
大切な人を亡くした時、心にできた空白に何が響くのか。
ビートルズのアルバム、“The Beatles”、通称『ホワイトアルバム』をキィに、聞こえない音や見えないものの輪郭に触れるひと時。ジョサイア・コンドルゆかりの館“旧田中家住宅”の一室に、喪失と追懐の一篇を『朗読者』が灯します。
朗読者たち
語り手/奈佐健臣 |
◎出演 奈佐 健臣 (Kenji Nasa)
大沢事務所所属/状況劇場出身
◎演出・音響・照明 北川原 梓 (Azusa Kitagawara)
あらすじ ― 小説「針がとぶ」
「グッドバイ」――それは始まりの合図
LPの小さなキズ。針がとぶ一瞬の空白に、伯母と過ごしたなつかしい日々が瞬く。変わり者の伯母が亡くなり、ユイは遺品の整理を任された。それらを“棄てる”ごとに不機嫌がつのり、“棄てられない”ものを抱え込みながら、それでもユイは前へ進んでいく。 ▼http://www.shinchosha.co.jp/book/449102/
作家【吉田篤弘 Yoshida Atsuhiro】
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を行っている。おもな小説作品に『フィンガーボウルの話のつづき』『つむじ風食堂の夜』『空ばかり見ていた』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『圏外へ』『パロール・ジュレと紙屑の都』『なにごともなく、晴天。』『うかんむりのこども』『電氣ホテル』など。公演詳細
■日時2016年12月10日 土曜日
●1st 13時開演 ※12時30分開場
●2nd 15時30分開演 ※15時開場
■会場
国登録有形文化財旧田中家住宅
埼玉県川口市末広1-7-2
南北線直通 埼玉高速鉄道川口元郷駅【出口2】より徒歩8分
■料金 無料
※入館料200円が別途必要となります
ご予約・お問い合わせ
■朗読者 in KAWAGUCHI□HP予約フォーム
http://www.art-kouba.com/roudokusha/yoyaku.html
□MAIL webmaster@art-kouba.com
■川口市立文化財センター
□電話 048-222-1061
□FAX 048-222-2007
※お申し込みはFAX、MAILまたは予約フォームからお願いします。(2名様まで)
お名前、ご住所、年齢、電話番号、ご希望の回、人数を明記の上、送信ください。
※未就学児童の入場はお断りしております。ご了承ください。
主催 川口市教育委員会 朗読者 in KAWAGUCHI実行委員会
協力 埼玉高速鉄道