小泉八雲「葬られた秘密」
とある商家の若奥様が亡くなります。 お金持ちの娘で器量よく非常に利発。誰もが羨むような恵まれた女性でしたが、寿命には恵まれませんでした。
その彼女が、自身の葬式の夜から夜毎に化けてでるという。それも決まって衣装箪笥の前だという。 家族から相談を受けた和尚は……。
日本文化を研究し、日本の女性を妻にし、日本に帰化した小泉八雲。だからこそさらりと描けた、日本女性の“たしなみ”や“はじらい”を感じる一篇。
成仏、という言葉についてしみじみ考える作品です。
ロウドクシャ―文学体感 アート | 朗読者 ロウドクシャ