泉鏡花「星あかり」
妖怪や幽霊のように外側に起こる怪異もあれば、幻覚幻聴のように自身の内側に起こる怪異もあります。
この「星あかり」はその “ 内側に起こる ” 怪異。
幻覚に翻弄された挙句、ドッペルゲンガー(自己像幻視/自分と寸分違わぬ分身)に出遭ってしまうお話です。
妙長寺から由比ヶ浜を舞台にした怪奇的小説であり、当時の鏡花自身の切羽詰った心情、どうしようもない孤独や将来に対する不安が、主人公の恐怖体験を通して表現されました。
※写真は初演(昨年10月鎌倉芸術祭に参加@極楽寺)のもの
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